「FIRE最強の早期リタイア術~最速でお金から自由になれる究極メソッド~」クリスティー・シェン&ブライス・リャン
最高の自己啓発書かつ実用書!
ここ最近読んだ中でもトップクラスに感銘を受けた本です。
漠然と生き、将来に何となく不安を抱えている人にこそ響きます。
著者は決して恵まれた環境に産まれたわけではなかったが、培った欠乏マインドと計算によって「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」いわゆる経済的自立と早期退職を達成した。
しかも30代でだ。
働かずして好きな場所で好きな事をして生きていけるのだ。
羨ましいの一言だ。
しかしまだ自分にもできる。
すでに31歳となった私には、なかなか堪える内容もあったが、まだ間に合うのだ。
しっかり現状を見つめ直し、改善していけば無理ではない。
まず第一に収入について。
これが一番自分には堪えた。
著者は作家になりたいという夢があったが、
それでは食べていけない可能性が高いことも理解していた。
そして大学にかかるコストと就職後の収入とを計算しコンピュータエンジニアという職を選んだ。
著者いわく情熱に従うのは(まだ)早いという事らしい。
事実、経済的自立を成し遂げてから作家として成功している。
自分は好きな仕事を見つける事ができたので、後悔はないが経済的自立という面では遠回りしてしまったのかもしれない。
ちょっと辛くなったがやる気も出てきた。
次にマイホームは投資ではない事。
マイホームは夢がある。
しかし経済的自立を成し遂げるには、重りとなる場合が多い。
著者も決して全面否定している訳ではないが、
しっかりと住宅にかかるコストを計算した上で決断するよう述べている。
そして投資をするということ。
なんだ結局投資か、となるかもしれないが、これこそが万人に達成できる道である。
起業し大成功、宝くじで億万長者、にならなくても誰でも頑張れば経済的自立できるのが投資だ。
そしてその答えも書いてある。
インデックス投資とはどの会社の株価が上がるか下がるかという推測をやめて、株式市場全体の成長に賭けることだ。
今やデータが集まり、このインデックス投資には、どんな優秀なファンドマネージャーでも勝つことが難しいらしい。
長期で見ると、それがより顕著になる。
プロでも勝ち続けるのは不可能なのだ。
最後に投資によって出た利益で生活する。
実にシンプル。
著者は投資を積み重ねることによって
100万ドルをついに貯めた。
それを4%の利回りで運用し、その範囲で生活すれば、元本を減らさず一生暮らしていけるのだ。
日本円で1億貯めて運用し400万円で生活すればゴールだ。
400万円あれば満足した生活を送れるだろうし、足りない人はもう少し頑張れば良いのだ。
さらに株価は変動するものだ減ったらどうする!
という答えにも解決法や防御策まで、親切に教えてくれている。
他にも
著者の実際のポートフォリオや
旅行でのエピソード(これもしっかり経済的自立につながる)
保険や子供について、はてはコミュニティまで心配して答えをくれる。
自分もまずは現状を把握し、
一歩ずつFIREに近づけるように努力を続けようと思う。
燃えている。